日常生活の練習

 モンテッソーリでは、運動の視点から
 次のように日常生活の練習を組んである。


■【基本的運動の練習】■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
   体全体を動かす・・・・立つ・座る・歩く・走るなど。
   バランスをとる・・・・線上を歩く・物を持って歩く・重いものを持つなど。
   手・腕を使う・・・・・注ぐ・ねじる・打つ・絞る・ひく・開ける・閉める・掃く・拭く                など。
   指先を使う・・・・・・摘む・切る・貼る・折る・編む・とめる・通すなど。
   自分自身の世話・・・・洋服の着脱・髪をとかす・顔を洗う・歯を磨く・                      手を洗う・鼻をかむなど。
   自分の周囲の世話・・・掃除(掃く・机を拭く・床を拭く・窓を拭く・ゴミをちり取                 りで集める)戸棚の整理・花の水切り・植物の世話・                  食器を洗う・テーブルのセッティング・洗濯・                       洗濯物を干す・とりいれる・たたむなど。
   礼儀やマナー・・・・・朝の挨拶・別れの挨拶・お茶のサービス・物の受け渡                 し・車内のエチケット・集団遊びのルールなど。
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 以上のように分類し、その一つ一つを子供が自分でできるように
 援助する方法を工夫している。
 大人にとっては何の変哲のないような日常の生活が
 子供にとっては、内容豊富な教育内容であるという。
 今、運動の敏感期にいる子供にとって、
 「どう動かなければならないか」に一番強い関心を持ってる時期なので
 日常生活の種々の活動を通し、一つ一つの行為を自分でやりながら
 自分の生活を依存から自立へとたどる
ので
 大人はできるだけ余計な手出しを控えるように気をつけなければならないと
 モンテッソーリではいわれている。



 この教育には、教育内容として5つの領域がある。
 日常生活・感覚・数・言語・文化 に関する領域である。
 そして、全ての土台はこの日常生活の練習の領域にあるとされている。
 この点から、どんなに難しい数式が解けても、長文が読めても
 自分の服さえ着脱できない・・・といった基礎が欠けた教育とは
 一線を異にしているとされている。
 そして、マナーなどについても、躾の域を超えて
 教育の内容のひとつとして大切に組み込まれています。




先日ヒメッチ(7歳)の担任の先生から伺った話だが
最近の子供は自分の身の回りの世話が出来ない子が多いと話しておられた。
給食に出された魚の骨を自分でとれないから、先生にやってもらうとか
自分の持ち物を把握していなかったりだとか
6年生であっても修学旅行の持ち物の準備は親がやってしまうので
自分が何を持ってきているのかわからなかったり
帰りの支度ができなかったりする子供が異常に多いと
話しておられて、非常に驚いた!




運動の敏感期にいる子供の成長の欲求をうまく利用して
子供が自立する手助けがうまくできる母になりたいもんです。。。